おいでませ。

87 まんが編 おいでませ。

おいでませ。

 俺の名は山本忠弘。ぱんだだ。

 さぁやがほめてくれたスーツに対し入社試験前、なんの感慨も抱いていなかった。興味もなかった。悪友が俺にスーツはフルオーダーというのでそのとおりにしただけだ。

 わけのわからない俺の様子に悪友は驚いていた。いまどき、と。
 いやわからん、そのうちスーツも廃れるかもしれん。

 廃れるまではフルオーダーとかえされ、タイもシャツもピンも靴も、あれこれ追加された。入社の直前までスワンダブルを跳べず、スーツもろくに着たことがなかった。

 さぁやに言ったら驚かれ、着こなしがいいとほめられた。うれしい。

 俺にはささやかな夢がある。さぁやにネクタイを締めてもらいたい。
 実にいい、してもらいたい。

 だが首を絞められたらぴーーーーーー
 
 

 がーがーがー。
 がりがりっ。
 ……ばたん。