反抗期。

73 記憶鮮明編 びんほつれは枕のとが、顔のやつれはぬしが科。

WED, 22 APR 2009

 友だちと遊ぶとでかけた忠弘。
 2時間後、にこにこ笑顔で帰ってきた。いっけん愛しの妻にひさしぶりに逢えてうれしい。

「……それ、なに?」
「プレゼント」

 手土産を持参してのお帰り。

「……中身は」

 おすしのつめあわせでもいいんだよ。

「裁縫もできない」
「……そう」

 きれいにかわゆくラッピングされたお品。
 愛の巣にひょいとお姫さま抱っこ、ベッドの上に座った。ていねいに開封する。

「……裁縫道具だね」
「うん」

 針、糸、はさみ、布2枚、ピンク色のフェルト2枚。

「肝心の」

 やけに気合を入れて指し示す型紙。

「……YES?」
「うん!」
「……ほかには?」
「必要なのか?」

 うん。

「ほかがあるのか?」

 YESを2つきりとり、2枚の布に縫いつけた。喜色満面な忠弘のたっての願いで枕の裏表に縫いつけた。

「もう、これでないと眠れない」
「……よかったね」
「さぁやもな