夢の話 清子。

62 記憶鮮明編 夢の話 清子。

 私はね。朝、起こしにいくとき例のを最初に見てはいませんよ。弟で慣れております。部屋のど真ん中にあおむけで無防備でも気にしません。ただね。

 その。今朝は。そうではなかったもので。

 忙しかったのかな。仕事、たいへんだったんだ。自社商品を売ってこいと命じられても、なにをどうすればいいのかわからない。
 昨日とは違う毎日。

 営業、たいへんだった?

 ……なーんていったらつけあがる。
 さて今日も、どう熱を冷ましてもらうか。考えましょうか。

「起きてくださーい、朝ですよ。えー。
 ……不能?」

 起きる気配がまったくない。平日なのに、困ったなあ。