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Fri, 7 Apr 2006

3.秘密の部屋でイイコトしよう。

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 教室へ、後ろ扉から入る。フツーにフツーに無視したろう。まるで眼中にないように。
 一限目おわった後の休憩時間は、別に他校のオンナが来るわけでもなく、至ってフツーのイナカ高校だった。なんとなく、廊下におん出てボケっと突っ立ってケータイを開けた。何もナシ。
 ……集中するか、授業。
 前の時は。
 二年の時、そりゃあそりゃあマジ集中した。我ながら実にカッコよくマジで。
 そしたらホントにいいコトがあった。セーセキは上がったし、ほんであの大学へ入れたんだ。もう終わったことだが、いい環境にいられたし、あいつが死ぬまではあんま悔いのねえ人生だった。
 あんな想いはもうしたかねえ。
 集中しよう。ほんで京の美大へ入ろう。前から諦めていた、俺の本道。
 実力があるかどうかなんて分からなかった。点取りゃ勝てるスポーツとは違う、認められてナンボな世界。そこでメシが食えるワケがねえ。だからフツーのサラリーマンになった。したらビビって生きなくて済むと思った。フツーに、みんなと同じにしてりゃあテキトーな人生が送れるだろうと安心したくて。
 ほんでも今は。
 俺の本道を行こう。この世の終わりが来る刻まで、愛し、絵を描き続けよう。
 そのタメにゃあセーセキだ! 一回戦突破だ! 辛抱するといいコトあんぞ!

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